大分・臼杵磨崖仏に行ってきた!
1.磨崖仏(まがいぶつ)とは?
自然の巨石や岩壁に、彫刻した石像のこと。日本では、磨崖仏像は平安時代初期、滋賀県の三尊磨崖仏が日本で古い磨崖仏とされている。また、大分に全国の6~7割が集中している。
1962年 (昭和37年)国の重要文化財に指定。
1995年 (平成7年)国宝に指定。
2017年 (平成29年)金剛力士像が国宝に指定。
臼杵磨崖仏の 作られた時代
大分・臼杵には、「真名長者伝説」があり亡くなった娘を弔うために長者が彫らせたとされている。
この伝説では用明天皇が登場し、6世紀後半が舞台。しかし、仏像の様式から平安時代後期~鎌倉時代にかけて彫られたと考えられている。
2.忘れられた磨崖仏
磨崖仏は、山岳仏教の衰退とともに忘れられ長い間暴風雨に曝されることになった。臼杵の磨崖仏は、凝灰岩という阿蘇山からの火砕流が溶結した凝灰岩で作られているため脆く、現在では多くの石仏の下半身が風雨により削り取られている。また、仏群の大日如来の仏頭は、脱落し1993年に保存が完了するまで石仏の足元に置かれていた。
磨崖仏の豆知識
● ホキ = 崖地を意味する地名。
● 龕(がん)=石窟や家屋の壁面 に、仏像・仏具を納めるため設けたくぼみ。
3.臼杵の4つの石仏群
①ホキ石仏第1群(ほきせきぶつだいいちぐん)
②ホキ石仏第2群(ほきせきぶつだいにぐん)
訪れた時は、工事期間中でした。
2018/9/1(土)~2019/3/31(日)
その代わりに、入場料は大人430円(普段540円)と安くなっていました。
③山王山石仏(さんのうざんせきぶつ)
中央に丈六の如来像と左右に脇侍の様に如来を刻む三体の如来像で構成されている。仏像の顔は輪郭が丸く、目鼻はこじんまりとして童児のそれをおもわせる。
④古園石仏(ふるぞのせきぶつ)
古園石仏は、大日如来像を中心とする曼荼羅を構成し整然とした陣容をそなえる。臼杵石仏の中心的存在。修復前は、仏頭は脱落していたが、現在は修復し元の位置に戻されている。再び頭と体をつなげたことで会社で解雇(リストラ)されない御利益があると言われている。
(修復後)
4.磨崖仏と合わせて行きたい深田の鳥居(ふかたのとりい)
徒歩5分以内の場所にある、凝灰岩でできた鳥居。詳しい由来は、分かっていないが微かに「王」という文字が刻まれているのを発見されている。そのため、日吉神社(山王社とも呼ばれる)と関係があると考えられている。(案内員さん曰く)
私が、訪れたときはコスモスが咲き誇っていました。近所の方が、お世話しているようで季節ごとに違う姿を見れるそうです。
5.臼杵磨崖仏に行くときに注意
● 坂と階段が、多いため歩きやすい靴がよい
*各所に、座る場所はある
● バスが、1時間に1回程度なので出発時刻に注意
● ボランティアガイドが、いますが要予約
*音声ガイドシステムがあるため、スマートフォンで聞くことができる
ありがとうございました(^▽^)/